田舎でのんびりとした暮らしを送るのか、あるいは都会で便利な生活を選ぶのかで悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。余裕のある暮らしと利便性の高い暮らしで、大まかにその2つの地域での生活をイメージしているかと思いますが、実際にはどのようなメリットがそれぞれの土地での暮らしにあるのでしょうか。そこで今回は、田舎と都会それぞれの家づくりや暮らしにおける魅力について紹介していきたいと思います。
田舎で家づくりをしていく魅力について最初に見ていくと、まず敷地の広さと土地の安さが挙げられるでしょう。都会と比較すると、はるかに安い価格で庭付きの広い土地を手に入れることは容易ですし、それによって、家のかたちも庭に開けた開放的な住まいにできたり、平屋にしても十分な床面積を確保することが可能となるでしょう。また、土地が安ければ、その分建物の方により多くの予算を費やし、家自体の性能などを高めていくこともできるようになります。
土地が広いということは、隣家との距離が十分に保つことができることにもなるため、都会のように隣家によって家の中に入ってくる光や風が遮られることもなく、光や風が入り込んできやすい明るく開放的な住まいとなります。また、隣家との距離が離れていることに加えて、人通りも少ないことから、外からの視線を気にする必要もほとんどなく、リビングに大開口を設けて、庭と室内が一体となるような開放感も生み出すことが可能となります。
写真:明 直樹
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田舎暮らしを考えている方の多くは、その健康的な環境に魅力を感じているのではないでしょうか。こうした環境は、車の排気ガスやたばこの煙などに悩まされる都会ではなかなか見つけることが難しいものです。新鮮な空気だけでなく、食べ物、さらには近隣との人との関わり方の面でも、田舎暮らしは子育て世代にとっても安心となる健康的で健全なものと言えるでしょう。
最初に述べたように、都会での家づくりではどうしても土地が限られたものになることがほとんどです。そのため、都市型住宅と言われる建物が密集する地域に建つ住まいでは、3階建てや4階建てといった多層階にすることがよく見られます。これによって、限られた敷地でも十分な床面積を確保することだけでなく、下の階ではほとんど光が差し込んでこなくても、上の階では光や風、さらには開けた眺望が保たれる住まいにすることが可能となります。
【多層階住宅については、こちらの記事でも紹介しています】
都会暮らしを考えている方の多くは、その利便性の高い環境に魅かれているのではないでしょうか。仕事場や学校まで近い距離の土地を見つけることも難しくありませんし、万が一距離が遠い場所に家を構えても、電車やバスといった交通機関で十分に通勤・通学が可能となります。また、買い物さらには娯楽などにおける施設等が比較的近くにあるため、生活のあらゆる面で不便さを感じることのない暮らしを送ることができるでしょう。