施主の要望の全てに応える設計力！光のスリットが美しいガレージハウスの魅力

「敷地をできるだけ広く使いたい」という要望に応え、提案された間取りは、日常生活を送るLDKを中心にし、そこから敷地全体に空間が広がるというコンセプトです。建物は、敷地全体を囲う四周の外壁とその内側四隅の外部吹き抜け、および中央の内部吹き抜けから構成されます。外観は、白を基調としたキューブ型に二本のラインで囲まれたようなスリット開口部が設けられ、リズム感と個性を与えています。

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※ 家の写真ページ

キューブ型住宅は、スタイリッシュかつモダンなデザインで人気のあります。このキューブ型住宅のメリットは、デザインがより現代的なので、周囲の家よりも際立っておしゃれに見えます。また建物自体に凹凸が少ないので、居住スペースを広く取れるというメリットがあります。

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鉄筋コンクリート造のこの住まいは、一階、二階の床と壁、および屋根はこの四本の柱から水平方向に持ち出した梁で支えられています。これにより、一階および二階の壁はそれぞれ二階および屋根の荷重を支える必要がなくなり、360度どこからでも光が入ってくる細長いスリット窓が設置することが可能になりました。この室内を取り囲むように設けられたスリット窓から差し込む光は、白を基調とした居住空間を柔らかく照らします。

【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ ガレージスペースの素敵なデザイン

こちらは愛車をしっかりと収められるガレージインが設けられています。カーポートによって駐車スペースを設けることが出来ますが、屋根と柱だけで構成されているため、風雨が吹き込みます。その点、このようなビルトインガレージは、愛車をしっかりと守り、また外に出なくても車に乗り込めるので、天候を気にせずに出かけたり、愛車の手入れを行うことが出来ます。

この駐車スペースは、大きな開口部によって中心的なLDKと繋がっており、今で過ごしながら愛車を眺めて生活することが出来ます。駐車スペースも、白を基調としたLDKの床や壁、天井と統一感がデザインされているので、まるでLDKに自分の愛車が駐車されているような視覚効果が得られます。

市街地や住宅密集地などの立地する住まいでは、特にプライバシー面が気になりますが。こちらの住まいは、外部空間を四隅の吹き抜けという形で建物の内側に取り込むことで、プライバシーを確保しつつ外部空間とのつながりや広がりを感じられる空間を実現しています。しっかりとプライバシーを守りながらも、適度に外に開かれているため閉鎖的な印象にならず、また採光面においてもメリットがあります。

中央の吹き抜けには、大きなトップライトが設けられています。例えば、このようにトップライトのガラス面を大きめにして下からよく見えるようにすると、青い空が美しく切り取られて見えてくるでしょう。白い居住空間に映える青い空は、いつ眺めても飽きることのない魅力となります。

最後に、このミニマルなガレージハウスの夜間時の外観を眺めてみましょう。室内の明りがスリット窓から漏れ、幻想的な光と影のコントラストをつくり出します。施行主の全ての要望がかなえられたこの藤原・室　建築設計事務所が手がける住まいの魅力は伝わったでしょうか？多様な要望にバランス良く応える藤原・室　建築設計事務所の計画の上手さが際立つ一例でした。