小さいお風呂を快適にする10の工夫

AYUMI SAITO AYUMI SAITO
元浅草の住居, 蘆田暢人建築設計事務所 ​Ashida Architect & Associates 蘆田暢人建築設計事務所 ​Ashida Architect & Associates Baños de estilo minimalista
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私たち日本人にとってお風呂は、体の疲れを取ってくれるだけではなく、心も癒してくれる、無くてはならないものです。例え限られた空間であってもお風呂は取り付けたいですよね。洗面所やお風呂の空間に限りがあったとしても、工夫次第では私たちの望みを叶えてくれるお風呂にすることができます。今回は、小さいお風呂を快適にするための工夫をご紹介します。

あえて開放的に

こちらは、ウクライナから小さいお風呂のアイディアです。こちらのお風呂の目を見張るところは、ベッドルームと一続きとなっているように見えるところです。実際には、左側にガラスの壁が貼られているので、手前のドアを閉めれば、お風呂と他の部屋は物理的には区切られます。それでも、ガラス壁導入の効果で、お風呂内が狭く感じることはありません。小さいお風呂空間を広々と見せたい場合は、このように他の部屋の空間を利用するのもありですね。

照明を工夫する

こちらは、ロシアから小さいお風呂のアイディアです。限られた空間に作られた、ミニマルなお風呂。この洗面所を快適にしてくれているのは、照明の二つです。ストライプ状のライトカバーは最近のトレンド。これらのモダンな照明が、洗面所内をパッと明るく照ら試打してくれています。壁の質感や色合いも照明の合わせることで、統一感も出ていますね。

風呂自体は小さくても

こちらは、オーストラリアの建築家ARCHITEKT ZORAN BODROZICが手掛けた、見るからに小さいお風呂です。お風呂自体は小さいですが、大きな窓から、一面庭の風景を望むことが出来ます。例えお風呂自体が小さくても、このように借景を取り入れれば、壮大なお風呂空間を作ることができますね。

木のぬくもり

こちらの小さいお風呂には、木が使用されています。木という素材感が、洗面所の空間内をあたたかく、ぬくもりのある空間にしてくれていますね。小さいお風呂の場合には、このように素材をあえて木にすることで、たとえサイズが小さめでも、人に寛ぎを与えるお風呂を作ることができます。

シンプルな空間

こちらのすっきりまとまったお風呂も、ロシアからです。ミニマルなデザインを採用し、不要なものがない、シンプルなデザインとなっています。そして、シャビー感のある壁と、それに合わせて選ばれたライトのモチーフが絶妙ですね。小さいお風呂の場合はこのようにシンプルさを追求しても良いかもしれません。

壁の一部を利用

「お風呂?ここはベランダじゃ・・」と一瞬ためらった人も多いかと思います。確かに一瞬見逃してしまいそうになりますが、右側にお風呂が建てつけられています。壁の一部のスペースを利用したお風呂です。確かにお風呂自体は狭いですが、それに勝る特典がこのお風呂にはあります。そうです。ベランダから望む風景です。美しい風景を見ながらお風呂に入れるなら、小ささなんて気にならなくなるはずです。

Fotos von: Zooey Braun http://zooey-braun.de/

扉を工夫する

こちらは、障子のような扉が印象的な洗面所です。イタリアの建築家23BASSIが手掛けた、和風を感じさせてくれるお風呂空間です。障子に透きガラスを導入しているので、限られた空間の洗面所でも狭さを感じさせませんね。バスタブのしたには、石が敷き詰められ、お風呂にスペシャル感を出しています。洗面所やお風呂空間が狭い場合は、このように扉を工夫するというのも一手です。

自分の好きなように!

homify Baños de estilo minimalista

こちらは、キュートな小さいお風呂の例です。壁紙とバスタブに縦縞のストライプ模様を取り入れることで、空間に奥行きを出しています。ストライプの黒と、白の対照したインテリアデザインが、とてもスタイリッシュです。さりげなくキャンドルを置いてみたり、花を飾ってみたりとアレンジを加えれば、自由に自分好みのお風呂に仕上げることができますね。小さいお風呂の空間でも、自分が好きなスタイルを諦めなくて良いのだということを教えてくれます。

角を利用する

こちらは、角を利用した扇型の小さいお風呂です。デットスペースになってしまいそうな角にお風呂を設けることで、限られた空間を十分に活かしたアイディアです。バスタブの部分はタイル貼りにし、オシャレ感を増しています。カーテンとラグの紫も、統一感を出すのに一役買っていますね。

​不必要なものは削ぎ落とす

こちらは、東京都の建築家蘆田暢人建築設計事務所 ASHIDA ARCHITECT & ASSOCIATESが改築した、築25年マンションのお風呂です。天井にさりげなく取り付けられた電球の光がほんのりとお風呂の空間を照らし出します。あえて手作り感を出したシンプルな白壁とバスタブ以外は、不必要なものはここには何もありません。必要なものを削ぎ落とし、本当に必要なものだけをお風呂空間に持ち込んでいます。

写真 繁田諭(Satoshi Shigeta)

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