回りバルコニーからサービスバルコニーまで。バルコニーの種類まとめ集

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
ルーフバルコニーから富士山&江ノ島ビュー。進化し続ける葉山のスケルトンハウス, エンジョイワークス一級建築士事務所 エンジョイワークス一級建築士事務所 Balcones y terrazas de estilo ecléctico
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回りバルコニーやサービスバルコニーなど、バルコニーと言っても様々な種類があることをご存知でしょうか。それぞれに使い方や機能性・快適性も異なるため、快適でライフスタイルに合った屋外空間をつくり上げるにも、それらの特徴などを把握しておくことが大切になります。そこで今回は、回りバルコニーなどのバルコニーの種類、そして設置の形状についても紹介していきたいと思います。

回りバルコニー

回りバルコニーとは、直線的な形となる一般的なバルコニーではなく、L字などの形で家の周囲を取り囲むバルコニーのことを言います。部屋の複数の壁がバルコニーに面することになるので、外とのつながりも増えてより開放的な住まいにもしてくれるでしょう。また、家を取り囲む形で配置されることで、バルコニーが異なる方角を向くことになり、眺められる風景の幅も広げてくれます。

ルーフバルコニー

ルーフバルコニーとは、陸屋根といった屋根の上に設けられるバルコニーのことを言います。「ルーフテラス」「スカイバルコニー」のように言われることもありますが、屋根全体をバルコニーとして利用することも可能ですので、出来るだけ広いバルコニーにしたい方にはおすすめです。また、広いバルコニーとなることで、ルーフバルコニーでバーベキューやパーティー、セカンドリビングや屋上庭園など、多様なアクティビティを可能にしてくれます。

写真:東涌 宏和

インナーバルコニー

インナーバルコニーとは、室内の一部が屋外空間になっているような屋根のあるバルコニーのことを言います。屋根がかかることから、先程のルーフバルコニーと同じようにバルコニーでのアクティビティを幅広いものにしてくれます。また、こちらのインデコード DESIGN OFFICEが手掛けた住まいのように、室内とつながる開口の扉を折り戸にするなど全開できるものとすることで、屋外と室内を行き来しやすくなり、バルコニーも1つの室内にある部屋のように使うこともできるでしょう。

写真:Takahiro Funami(IRO)

サービスバルコニー

サービスバルコニーとは、一般的にそこで作業が可能な広さがあるかどうかで通常のバルコニーと区別されます。サービスバルコニーと言われる時は、奥行きが1m以下の場合がほとんどで、快適に屋外空間をくつろぐというよりも、エアコンの室外機やちょっとした物を置く場所として利用することが多くなります。また、こちらの住まいのように、サービスバルコニーの床をグレーチングで風が吹き抜けるようにすることで、住まいの風通し、さらには採光を向上することにもつながります。

バルコニーのつくりの違い

これまで見てきたようなバルコニーの種類の違いによって、バルコニーの使い方やそこでの過ごし方も異なってきますが、それに加えてバルコニーのつくりの違いによって、その形状やバルコニー周りの空間、さらには住まいの外観も異なってきます。それには大きく分けて、柱建て式・屋根置式・持ち出し式の3つあります。柱建て式は、バルコニーを柱を建てて支えることになるので奥行きの大きなバルコニーとすることができ、屋根置式は、ルーフバルコニーのように屋根に設けるタイプとなり、持ち出し式は、柱を使わず建物の躯体から持ち出しでバルコニーを支えるため、バルコニーの下を柱のないすっきりとした空間にすることができます。

まとめ

快適で使いやすいバルコニーにしていくには、こうしたバルコニーの種類やつくりも大事になりますが、さらにはバルコニーの床材や室内と屋外をつなぐ扉の種類、手すりの形など、他にもポイントとなる要素が様々あります。思い通りの屋外空間をつくっていくためにも、まずはどのようなバルコニーにしていきたいかをしっかりとイメージしてみて下さい。屋外と室内とつながりについては、「庭やバルコニーを使って開放的なキッチンにするには?」も参考にしてみて下さい。

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