変形の狭小敷地に建つ個性的な三角の家

K.Yokoyama K.Yokoyama
変形敷地を活かす暮らしのかたち「三角の家」, 一級建築士事務所A-SA工房 一級建築士事務所A-SA工房 Casas modernas
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敷地が三角形をしているとき、その土地を生かして住まいを建てるにはどうすればいいのでしょうか?例えば、敷地内で四角くレイアウトを取った家を建て、空いたスペースを駐車場や庭に利用すること。他には、土地の形に合わせて家も三角形にレイアウトを取り建てること、などが思い浮かぶのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、狭小敷地の上にその形が三角をしているという難しい条件の中で建てられた住まい。敷地を上手に生かした結果、個性的な住宅に仕上がっています。手掛けたのは、東京を拠点に活動する一級建築士事務所A-SA工房です。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見ていきましょう!

三角の狭小敷地に建つ住まい

住まいのロケーションは東京の閑静な住宅地で、敷地は三角の形をしている変形敷地となっています。そして住まいは、建物の両サイドが道路に挟まれ、後ろ一面に隣家が建っているという角地に建っています。この三角という土地の形を活かすために、建築家は住まいの住宅プランも三角形で計画。その結果外壁等はシンプルながらも、建物のフォルムはこのように個性的になっています。南北の頂点に当たる部分に大きな開口を設け、抜けを作ったことで生まれたユニークなデザインです。

縦長の開口部

こちらは、夜の住まいの様子です。この角度から見ると、住まいは隣家に密接しているということがよく分かりますね。プライバシーの確保のため、道路側にはほとんど開口は設けていません。そのかわりに、このように三角の土地を上手に利用して、道路に面することを避けるように縦長の開口を設けています。その他、住まいには天窓やインナーデッキを設けることで採光や通風を確保し、快適さを保つようにしているそうです。

狭小を感じさせない広々としたリビング

こちらは、1階のリビングの様子。壁には造り付けのテレビ台、奥にある南側の開口の下には暖炉が設けられています。明るく広々とした快適な空間で、狭小や三角というデメリットになりがちな敷地の条件を全く感じさせません。2階へ上がる階段は板状のステップと細いシンプルな手すりで軽やかな作りとなっています。部屋の空間を圧迫していないのもいいですね。

スペースを上手く生かしたキッチン

2階へ続く階段を挟んで、1階のリビングの逆側にはキッチンがあります。イレギュラーな部屋の形と狭まったスペースの中、壁の面を上手く利用して設置された、オープンキッチンとなっています。部屋のトーンに合ったシンプルなデザインで、十分な作業スペースがあり使いやすい印象ですね。階段を行く人やリビングにいる人と声を掛け合い易そうな、コミュニケーションが生まれやすい雰囲気のレイアウトになっています。

変形でも空間にゆとりのある寝室

こちらは寝室の様子です。白い壁と天井に木のフローリングで構成されたシンプルなインテリアですが、部屋は変形となっており天井には勾配があるのも分かります。しかし、部屋の高い位置に横長の高窓、低い位置に縦長の開口を設置し、採光とプライバシーをきちんと確保、リラックスできる快適な部屋に仕上がっています。大きいベッドを中央に置いても空間には十分なゆとりがあり、イレギュラーな形も特に気になりません。

落ち着いた雰囲気の書斎

片側の壁一面に造り付けられた棚が目を引く書斎の様子。逆側には机と、さらなる棚が設置され収納力は抜群。床や棚に使われた木の深みある色によって、落ち着いた雰囲気の部屋となっています。室内はの奥に見える開口に向かって狭まっている変形の部屋ですが、調べ物や読書、勉強などには十分なスペースがあります。窓があるので、室内は明るさが届けられますが、開口が棚の側面に面しているので、机に向かっていても外からの視線は気にならず、作業に集中できます。誰にも邪魔されずに自分の時間を過ごすのに最適な空間ですね。

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