硝子の中に広がる世界:テラリウムでミニガーデニングを楽しもう

Y. Y. Y. Y.
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ガラスの中に閉じ込められたミニガーデンのテラリウム。一般にはアクアリムの陸バージョンとして、爬虫類など陸上の生物を飼育する目的で用いられてきましたが、近頃は植物だけを栽培する、園芸目的のものも多く見かけられるようになりました。観葉植物で自然を再現したり、ファンタジーランド風にアレンジしたりと、インテリアのアクセントにもなります。手のひらに乗るほどの小さな器でも作ることができるので、まずは一つ小さなものから始めてみてはいかがでしょうか。

テラリウムって?

テラリウムとは、いわゆる小さな温室。19世紀にロンドンの外科医、ナサニエル・バグショー・ウォードが生物の飼育をガラス器に入れて行った際に、当時ロンドンの環境汚染のために自然界では成長が難しかったシダが、容器の中では順調に発芽・成長したことにより、偶然発見されたと言われています。当時、西欧の人々が異国の植物を自宅でも楽しむために蒐集していたという時代背景もあり、テラリウムは急速に発展していきました。今日見かけるものは、小さな容器に植物を寄せ植えしたもので、観賞目的のため、容器はガラスやアクリルなど透明な素材でできているものがほとんどです。

材料は?

気に入った形のものがあればジャムの瓶のような身近なもので楽しめるテラリウム。インテリアのアクセントとしてのミニガーデンにぴったりです。テラリウムを作るのに必要な材料は、透明な容器、土壌となる砂や石、活性炭、それに寄せ植えに用いる植物です。こちらのテラリウムは、大自然を縮小したような、幻想的な箱庭。テラリウムをファンタジーランド風に演出したいなら、小さなフィギュアを添えて、こんな風に並べてみると良いでしょう。アイディアとセンス次第で、おしゃれなインテリアのアイテムになりそうです。

容器にもこだわって

入れ物は、基本的には水が漏れず、中身が透けて見えるものなら、ガラスでもアクリルでも構いません。食器棚に使ってないグラスや花瓶、ジャムの瓶などがないか一度チェックしてみてはいかがでしょう。アンティークの薬壜、金魚鉢などでも素敵ですね。こちらの泡入りガラスは、硝子工房「さんぽ」によるもの。ガラスの表情が美しく、一味違った幻想的なテラリウムが楽しめそうです。

レイヤーもバランス良く

容器が決まったら、下から順に、小石、活性炭、砂、土と敷きレイヤーを作っていきましょう。ガラスが透けてこの部分も見えるので、レイヤーのバランスを見ながら置いていきます。活性炭は1cm程敷くと良いでしょう。炭は水の浄化に役立つので、入れておくと臭いの発生を防ぎ、土を綺麗に保ちます。

植物は?

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さて、次に植物を植えるのですが、テラリウムで育てる植物は限られています。例えば成長が早く、大きくなる種類のものは、残念ながら向きません。反対にお勧めは苔、多肉植物など。そして、大切なのがそれぞれの植物にあった土選び。これはガーデニング全般に言えることですね。もしも寄せ植えを行う場合には、同じ環境を好む植物を選ぶと良いでしょう。アレンジの際にはお箸やピンセットなどを利用すると作業がしやすいですよ。

育て方

テラリウムを置く場所は、明るい室内が最適です。温室効果で容器内の温度が上がりやすいため、直射日光は避けたほうが良いでしょう。蓋をしている場合は、水やりはあまり必要ありません。蒸発した水分が土に吸収され、それを植物が吸い上げ、蒸散し、それをまた土が吸収するという、循環システムがこのミニガーデンの中で行われているからです。水のやりすぎに気をつけ、土の表面が乾いていたら水を与えましょう。

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