窓の開き方として必ず押さえておきたい6つの種類

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
花畑団地27号棟プロジェクト, Camp Design inc. Camp Design inc.
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窓の配置や大きさは、室内の明るさや眺望などに分かりやすく直結することから、家づくりの中でも非常にこだわる方も多いと思います。しかし、それに加えて開口部の開け方がどのようなものであるかも住まいの機能性はもちろん、住み心地やその使いやすさにも影響する大切な部分です。そこで今回は、窓の開き方として押さえておきたい種類を大きく6つに分けて紹介していきたいと思います。

引き違い窓

窓の開き方として日本で最も一般的なのが「引き違い窓」です。溝やレールを使って窓が壁に対して平行に開け閉めされることから、開口部の周囲に物が置いてあっても問題なく開閉できることや、家具の配置など窓廻りのインテリアもより自由にデザインしていくことが可能となることが魅力です。また、風で窓が勝手に閉まることもなく、どの程度開けるかも調節しやすいことから、風が吹き込んでくる量を自由に簡単に変えられることもこの種類のメリットであります。

写真:Kentahasegawa

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の窓を紹介しています。◀

※ 窓の写真ページ

開き窓

蝶番などを軸にして窓を手前や奥に開く「開き窓」も代表的な種類の1つです。これには戸が1枚の片開きと戸が2枚の両開きがあります。特徴としては、先程の引き違い窓に比べて気密性が高い窓であることが言えます。また、戸が部屋側に開くタイプであれば、外側のガラスも掃除をしやすい窓になりますし、戸が屋外側に開くタイプであれば、風を取り込みやすい窓となります。また、引き違いであれば、どうしても片側が閉じてしまいますが、開き窓は開口部全体を開けることが可能であることも魅力となるでしょう。

上げ下げ窓

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上げ下げ窓とは、引き違い窓を90度回転させたような開き方で、2枚の戸を上下に上げ下げして開閉する種類です。特徴は引き違い窓と同じようなことが言え、壁の厚みの中で戸が開け閉めされることから、カーテンはもちろん、開口部の前後に物が置いてあっても戸の開け閉めに支障が出ることがほとんどないタイプになります。2枚の戸の内、片方だけが動かせるタイプと、両方を動かせるタイプがありますので、それぞれの使い方や設置場所に合わせて選んでみて下さい。

滑り出し窓

滑り出し窓とは、こちらのように軸が移動しながら窓が滑り出すように開いていく種類になります。このタイプのメリットとしては、開き窓のように気密性が高いことがまず挙げられます。この開き方にも縦と横と2種類あり、軸が縦方向にあるタイプであれば、片開き窓のように外の風を室内に取り込みやすくなりますし、軸が横方向にあるタイプであれば、雨が降っている時に窓を開けても、室内が濡れにくい開き方になります。

【気密性については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 気密性について知っておきたい6つのこと

倒し窓

開口部の下部分に蝶番などで留めて、戸の上部を倒して開け閉めするタイプを「倒し窓」と言います。これにも2種類あり、室内側に戸が倒れるタイプを「内倒し窓」と言い、屋外側に倒れるタイプを「外倒し窓」と言います。この開き方は、壁の高い場所に採光や換気を目的として取り付けられることが多く、全開することがない開口部となるので、防犯性に関しても優れていると言えるでしょう。

FIX窓

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窓と言えば、開け閉め出来ることが当然と思われるかもしれませんが、その種類の中には開け閉めできないものもあります。それが、「FIX窓」あるいは「はめ殺し窓」と言われるものです。もちろん、開閉できないことで換気はできませんが、それに代わって、子どもが誤って落下してしまう危険性もなくなりますし、防犯面でも安心の開口となります。さらに、開け閉めできる場合はどうしても気密性が弱くなりますが、換気が必ずしも必要でない場所ではFIX窓で気密性の心配のない窓としてみてもいいでしょう。

写真:上田宏

【窓の種類については、こちらの記事でも紹介しています】

窓の種類とそれぞれの特徴

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