今回ご紹介するのは、大開口部から周囲の緑豊かな景色を室内へと取り込み、心も体もリラックスして過ごせる別荘です。音楽家として忙しく過ごすクライアントさんが、日常から離れて静かな時間を楽しんだり、気ままにピアノを演奏したりと、自分らしくのんびりと暮らせる快適な住空間が見事に実現しています。自然の中で静かに過ごせるセカンドハウスや別荘に興味がある方には、家作りの際に何か参考となるアイデアが見つかるかもしれません。2017年にグッドデザイン賞も受賞したこのプロジェクト「吉備の家」を手掛けたのは、東京を拠点に活動しているJWA, JUN WATANABE & ASSOCIATESです。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見て行きましょう!
こちらはテラスの様子です。深い庇のある半屋外空間となっていて、リビングの大開口に面しています。心地よい風や日当たりを楽しみたい時に気持ち良く過ごせそうなスペースですね。また、テラスの延長上にはアプローチがあり、ほぼ一直線上に並んでいるので、この別荘を訪れるお客様や帰宅する家族が来たら、すぐに気が付いて声をかけることが出来そうです。
こちらは室内から外を眺めた様子です。大きなガラス開口により、周辺の緑豊かな景色が住まいに取り込まれ、自然を身近に感じながら過ごすことが出来ます。また、庭の植栽もその美しい眺めの一部となって上手に馴染んでいるのもポイントです。家に居ても開放感が味わえて、リラックスできる快適な雰囲気となっていることが分かりますね。
こちらは室内の一角に設けられた小さな中庭。石を敷き、シンボルツリーとしてからたちの木を植えており、シンプルながらも印象深い空間となっています。屋根がオープンとなっているので、自然光が降り注ぎ、LDK空間にも気持ちの良い明るさをもたらしてくれます。この中庭はバスルームの浴槽からも眺められるそうで、心と体も癒されるお風呂タイムが過ごせそうですね。
【中庭については、こちらの記事でも紹介しています】
豪華なグランドビアノが置かれている室内。クライアントさんの希望で、グランドピアノのふたを開けても空間に圧迫感や狭さが出ないよう、天井を高くして欲しいとのことでした。その要望通りゆったりとしたスペース使いの部屋で、リラックスして演奏を楽しんだり、好きなだけ練習に励んだりすることが出来そうです。家族や友人を招待して、週末はプライベートなコンサートを開くのもいいかもしれません。落ち着きのある環境で、優雅で素敵な時間が過ごせる、快適な別荘が完成していることが改めて分かりますね。
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