騒音に負けない家

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
House in Fukuroi, 木名瀬佳世建築研究室 木名瀬佳世建築研究室 Casas modernas Metal
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住宅街で家を建てるとなると何が大きな問題になるでしょうか。もし家が交通量の多い道路の脇に建てられているのであれば、その騒音に悩まされるかもしれません。車のエンジン音などが家の中で聞こえるのであれば、せっかく休んでいても落ち着くことはできないでしょう。そこで今回は交通量の多い道路に面した場所に建てられても、騒音に悩まされることのない家を紹介したいと思います。

交通量の多い道路脇に建てられた家

今回紹介する家を手がけたのは木名瀬佳世建築研究室。家は静岡県の住宅街に建てられました。敷地が面しているのは幹線道路。そこは多くの車が行き交う交通量の多い道路です。そのため、家を建てるにあたって家の中まで騒音が入り込まないように考える必要がありました。また、それだけではなく通りから家の中が見えてしまうため、プライバシーについても考える必要がありました。そこで、こうした問題を解決するような家が考えられたのです。

金属板に覆われた家

建てられたのは木造平屋建ての家。それはL字型の構造となっており、庭を囲むような形になっています。屋根も壁も同じ色の黒色の金属板で覆われています。それは建物の大部分を覆う形となっており、外の騒音を跳ね返すことになります。また、そんな建物の横には通りと庭を仕切るように建てられた白色の壁があります。それはコンクリートで造られており、通りの騒音を庭へと届かないようにしています。それは目隠しの役割も果たし、プライバシーを守ることにもなるのです。

高い天井

このような家の中にあるのは広がりを感じさせる空間。平屋の建物と言うと、吹き抜けを作ることは簡単ではありません。ですがここでは高い天井を生み出しています。それを可能にするのは屋根の形。屋根は片側が通常の高さで反対側は高くなっています。そのため一部の空間では吹き抜け状の空間が生まれ、広がりを感じさせるのです。

広がりのある心地良い空間

こうした広がりの感じられる空間にあるのは、リビングルーム、ダイニングルーム、そしてキッチンが一体となったLDK。床に広がるのは明るい茶色の木のフローリング。それとは対照的に天井や壁には白色の壁が広がっています。暖かな茶色とモダンさを感じさせる白色の組み合わせは、広がりのある空間に心地良い雰囲気をもたらしています。そのため家族は食事や団らんの場に気軽に集まれるでしょう。

隠れ家のような書斎

プライバシーや心地良さを考えた家の中には特別な空間があります。それは高い天井を活かしたロフト空間。そこは書斎として利用されることになります。屋根裏のような場所となっているため天井が低くなっていますが、それはまるで隠れ家のような特別な雰囲気を感じさせてくれるでしょう。ここでは気分転換の際や、プライベートな時間を守りたい時に重要な役割を果たすのです。

立地の問題を克服した住まい

本住宅で考えられたのは通りに近いという立地上の問題。ですが、それは屋根や壁を金属版で覆い、そしてコンクリートの壁を設けることで、解決されています。また、そればかりでなく、広がりの感じさせる空間や、遊び心を感じさせる特別な部屋で、他にはない特別な住まいとなっています。そのため、ここでの暮らしは他では得られないような特別なものになるでしょう。

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